こんにちは、XGD MALLサポートチームです!
いつもご利用いただきありがとうございます😊
本ページでは、iPad バッテリーに関する重要な仕様および取扱い上の注意点についてご説明いたします。
修理・交換作業の前に、必ずご一読くださいますようお願いいたします。
※本説明は iPad 5 を例にしていますが、iPad 全シリーズのバッテリーに共通する内容です。
1.バッテリーの正極・負極と電圧について
バッテリーの正極(+)・負極(−)は、
バッテリー電圧を示す重要な端子です。
iPad が正常に起動するためには、
3.72V 以上の電圧が必要となります。
電圧が 3.72V 未満の状態でバッテリーを装着した場合、
以下のような症状が発生する可能性があります。
- 電源が入らない
- 起動と再起動を繰り返す(無限再起動)
【重要】
上記のような症状が発生した場合は、
必ずテスター(マルチメーター)を使用し、
バッテリー電圧が 3.72V 以上であるかをご確認ください。
2.データ接点(データポイント)について
データ接点とは、
バッテリーを装着した後に、端末へ送信される各種データ情報を指します。
主に以下の情報が含まれます。
- バッテリー効率
- 充放電サイクル回数
- バッテリー型番
- 容量情報 など
3.データ接点不良時に発生する主な症状
バッテリー装着・起動後、以下のような症状が発生する場合があります。
- 使用中に突然ブルースクリーン/ホワイトスクリーンになり、再起動を繰り返す
- バッテリー残量が不規則に変動する
(例:50% → 60% → 40% など) - バッテリー残量が固定されたまま変化しない
(例:70%のまま減らず、突然シャットダウンする) - バッテリー装着後、バッテリーデータなしと表示される
- 画面点灯時は充電表示が出るが、画面消灯時は充電されない
4.上記症状が出た場合の対処方法
上記のような症状が発生した場合でも、
バッテリー不良とは限りませんのでご安心ください。
原因の多くは、
バッテリーのデータ接点と端末側の接触不良です。
対処方法は以下の通りです。
- バッテリーを一度取り外す
- 消しゴムでバッテリーの接点部分を軽く清掃する
- 再度バッテリーを装着する
※ バッテリー接点は銅製のため、
空気に長時間触れると酸化銅の皮膜が形成され、
データ通信に影響を与える場合があります。
5.バッテリーデータについて
バッテリーの各種データおよびパラメータは、
製造工程(半完成品の段階)ですでにチップへ書き込まれております。
すべてのバッテリーには
完全なデータが個別に書き込まれており、
これらのデータが正しくない場合、
工場出荷時の検査を通過することはできません。
6.iPad とスマートフォンの充電仕様の違いについて
iPad バッテリーは、
スマートフォン用バッテリーとは充電仕様が異なります。
- スマートフォン:5V / 約 1.2A
- iPad:5V / 2.4A
iPad はより高い電流が必要となるため、
充電環境によっては以下の問題が発生する場合があります。
7.充電器・ケーブル起因のトラブル例
- 充電が 60%・75%・90% などで止まり、満充電にならない
- 使用しながら充電しているにも関わらず、バッテリー残量が減少する
これらの原因は、
充電器または充電ケーブルの出力電流不足であることがほとんどです。
また、充電ケーブルは長期間の使用により、
内部断線などの劣化が起きている場合もあります。
このような場合は、
充電器またはケーブルを交換することで改善されます。
バッテリーの再装着は不要です。
8.Apple の MFI 認証について
Apple の各デバイスには、
それぞれ異なる 充電・通信プロトコル(MFI) が存在します。
市場に流通している多くの充電ケーブルは、
完全な MFI プロトコルに対応していない場合があります。
このため、同一の充電ケーブルを使用した場合でも、機種によっては正常に使用できないことがあります。
その結果、以下のような不具合が発生する場合があります。
- 充電できない
- 充電表示が出ない
- バッテリーデータが読み取れない
なお、当社 iPad バッテリーは、純正品と同等の電量計 IC を採用しており、
純正品と同様の MFi 通信方式を使用しております。
XGD MALLでは、修理に関する情報・トラブル対処法を今後も発信していきます。
この記事が皆様のお役に立てば幸いです✨
それでは、今日も一日よい修理を😊
— XGD MALLサポートチームより